(BJ)【創作物語】死神か神様か(3/3)
(3)
この前、渡した新聞の交通事故の記事を読んだか?
麻由子は、首を左右にゆっくりと振った。
実は、きのうおいら、その記事に書いてある交差点をたまたま通りかかったんだ。
そして、おまえが車に跳ねられる瞬間を見ちまったのさ。
跳ね飛ばされたおまえのそばまで行って様子を見てると、おまえはそのままおっ死んじまった。
おいらさぁ、若い子が死ぬのは好きじゃないんだよなぁ。
死神、失格だけどな、あはは。
そこで、おいらは考えた。
そして、その一週間前に戻ることにした。
ほら、おまえ一週間前に、「今から病院に行く」って言っただろ。
「インフルエンザかもしれないから」って。
その時、おいらがおまえを、ちょこちょこっと、死神の呪いで白血病にしてやったのさ。あはは。
すると、とんとん拍子に話は進み、案の定、おまえは、ここの病院に緊急入院することになったのさ。
分かるか?
だ・か・ら、そのおかげでおまえはきのう、あの交差点に行かなかった。
つまり、交通事故に遭わなかったということだ。
この前、渡した新聞にそう書いてあったんだぞ。
きのう、おまえが、交通事故で死んだって。ん?
しかし、おまえは今こうして生きている。
どうだ。そろそろお礼の言葉を聞いてもいい頃かな?ははは。
「で、でも・・・、どうせ私は白血病で死ぬんだから、一緒・・」
白血病で死ぬかどうかは、おいらには言えない。
おいらがおまえを助けてやれるのは、一度だけ。
あとは、おまえが頑張るだけだ。わははは。
「そ、そんな・・・。」
せいぜい頑張るんだな。じぁな、あばよ。
その後、麻由子は度重なる抗ガン剤治療を受け、
身体の限界に達する壮絶な骨髄移植を受け、
そして驚異的な回復力により、その後、無事退院した。
麻由子は、今、通院のたびに思い出す。
「リューク・・・、
あなたこそ、私にとっては神様かもしれない。
ホント、死神は失格だけどね。あはは。
私、頑張る!
白血病を完治させ、
そして、将来は患者の気持ちの分かる医療従事者になるの。
絶対にあきらめない。
これからの人生で、どんな逆境に立たされても、もう大丈夫。
ありがとう、リューク!」
白血病と診断されたあなた!
もしかしたら、あなたも交通事故で即死するところをリュークに救われたのかもしれません。
どうか、これからの治療を頑張って、なんとしてでも生き延びてください。
(おわり)

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(BJ)【創作物語】死神か神様か(2/3)
(2)
麻由子の1クール目の治療が佳境に入ってきた。
寛解導入療法。
抗ガン剤の投与で、麻由子はみるみる痩せていった。
全身がだるく、常に吐き気がする。
食べ物を見るだけで、嘔吐を繰り返した。
11月3日の朝、病院に行く前に、母親が朝刊に目を通していると、また交通事故の記事が目に入った。
あら?また、同じ交差点で交通事故?
いや、この前の記事は・・・、確か、間違い・・・?
直進のトラックと右折車が衝突
11/2(日) 22:25配信
2日午前8時20分ごろ、5丁目の市道交差点で、軽乗用車と乗用車が衝突。○○署は自動車運転処罰法違反容疑で、軽乗用車を運転していた会社員の女(37)を取り調べている。
病室の麻由子は、ぐったりとベッドに横たわっていた。
口内炎で口の中がぼろぼろになってきて、声を出すだけで痛みが走る。
もう、家に帰りたいよぅ。
母さん・・・。
「おっ、がんばっているな!」
「るーく・・・。こないで!」
「あはは、しゃべれてないぞ~。でも、よかったなー、交通事故に遭わなくて。」
「なんのこと?あなたのせいであたしはこんなびょーきになったんでしょ。」
「仕方ないなぁ。じゃあ種明かしをしよう・・・。」
(つづく)

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(BJ)【創作物語】死神か神様か(1/3)
(1)
まだ死にたくないよう・・・。
病室のベッドの上で、麻由子がつぶやく。
なぜ?なぜ?私が白血病なんかに?
これから楽しい人生が始まるはずなのに。
この病室で一生を終えるの???
いつものように、友達と一緒に学校に行きたい・・・。
この世には、神も仏もいないの?
きっと・・・、死神にとりつかれたんだわ。
「おぅ、呼んだかー!死神ならここにいるぜー!」
「だ、誰!?・・・その顔は、リューク!」
「うほほ。おいらも有名になったもんだ。そうさ、おいらがリューク様さ。」
「私を迎えに来たってこと?イヤー!」
「おいらがおまえを白血病にしてやったんだぞ~。」
「死神!ひどい!人でなし!人殺し!」
「おいおい、人聞きの悪いことを言うなよ。」
「今すぐ私の目の前から消えて!」
「機嫌が悪いときは逃げるに限る。礼はあとでいいよ。わはは。」
リュークは、麻由子の布団の上に新聞紙を放り投げて忽然と消えた。
麻由子はその新聞紙を床にはたき落とした。
お見舞いに来た母親が、床に散らかった新聞紙を片付けようと手に取った。
ひとつの記事が目に入った。
自転車の女子高生死亡
直進のトラックと衝突した右折車、弾みではねる
11/2(日) 22:25配信
2日午前8時20分ごろ、5丁目の市道交差点で、軽乗用車と乗用車が衝突、はね飛ばされた乗用車が近くを自転車で走行していた県内公立高校2年生の加納麻由子さん(17)にぶつかった。加納さんは頭を強く打って死亡した。
○○署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で、軽乗用車を運転していた会社員の女(37)を現行犯逮捕。容疑を同致死に切り替えて調べている。
あらら、自転車の女子高生が亡くなっているわ。なんてこと。
たまたま通りかかって? 公立高校2・・・?
え・・・! 加納麻由子・・・???
なに・・・? ど、どういうこと?
麻由子は、今ここにいる・・・。
母親は、改めて読み直した。
はぁ? 11月2日???
今日は・・・、10月26日だから・・・、一週間先の日付じゃない!
むちゃくちゃね、この新聞。名前を間違えて、日付も間違えて。
縁起でもない!!
母親は、新聞紙をゴミ箱にねじ込んだ。
(つづく)

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(BJ)職場復帰から、はや1年・・・♪
先々月になりますが、職場に復帰して【1年目】を、無事迎えました。まだ、『完治宣言』を受けていないツカサは、現役の白血病患者ではありますが、復帰した会社は規模の小さな会社ですので、いきなりこき使われています。w
先週の土日も出勤しましたし、今日土曜日も出勤しています。
たぶん明日日曜日も出勤するでしょう。汗
ということで、仕事の合間ですが・・・、温めていた創作物語をアップします。w
創作物語ですよ~。作り話ですよ~。笑
はい、【創作物語】職場復帰だ!第二弾!
Dementia編、始まりまーす。
=====
今日は特に寒いな~。
駅から外に出た瞬間、ツカサは、思わず立ち止まった。
小さな田舎の駅前広場は、きれいにデコレーションされた石畳が広がり、中央には大きな噴水がある。
広場の向こうには、大きなビルがそびえ立ち、その向こうにはこんもりとした木々に囲まれた城跡が見える。
ツカサは、朝の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込み、そして静かに気持ちよく吐き出した。
『今日もがんばって会社に行かなくちゃ。長い間休職していたので、まだまだ身体は本調子ではないが、かつての生活を取り戻すためにもがんばれ、オレ。』
3年間の闘病生活の末、職場復帰を果たしたツカサは、長い期間待ってくれた勤務先に深く感謝していた。
電車からバスに乗り換える人々が、ツカサの横を通り過ぎていった。
『さ、早く行かないとバスに間に合わない。』
ツカサは、ポケットに入れたはずのバスのプリペイドカードを手探りで確認した。
3年前、余命を告げられたとき、もう二度と乗ることもないだろうと廃棄しようとしたバスのカードが、今再び役に立っている。
可能性がある限り、あきらめてはいけないな。
生存率40%の治療から生還したツカサの座右の銘となった。
しかし、ポケットに入っていると思っていたカードが見当たらない。
「仕方ない、乗車券を取ろう。」
さっきも電車の切符を買う羽目になったばかり。
電車の定期券もバスのカードも、まとめて家に置いてきたようだ。
最近、物忘れが激しい。
気を取り直し、バスにゆっくりと座り、あたりを見回した。
今日も、なつかしい会社の同僚が何人か同乗している。
「おい!かのう!お前、あの白血病から生還したのか!すごいな!」
と、誰かに言われることを楽しみにしているのだが、無残にも変わり果てた姿に声をかけづらいのか、みんな気付かないふりをしているようだ。
会社の前の停留所でバスを降りた。
乗客の半分以上がいっせいに降りる。
ほとんどが会社の同僚だ。
会社の正門を通り抜け、ビルに入って受付嬢に朝の挨拶をした。
そのままの流れで、身分証明書兼入館証をカードリーダーに当てれば、スムーズにエレベーターホールまで入れるのだが・・・。
あれ?
かばんの中を探してみても、その入館証が見当たらない。
『チッ、なんて日だ!!(by バイきんぐ)』
いつも、かばんの定位置に入れているのに・・・。

電車の定期券とバスのカード、入館証・・・。
毎朝、ちゃんと確認しなければならないな。
『どうかしてるぜっ。(by ブラマヨ)』

受付嬢に近づき、申し出た。
「すみません、今日、入館証を忘れてしまいました。臨時カードをください。」
受付嬢が、驚いたような顔をしてツカサを見ている。
『え・・・、カードを忘れたくらいで驚くなよ。時々、忘れるヤツがいるでしょ。』
「しょ、少々お待ちください。」
受付嬢が、慌てたような仕草でどこかに電話をしだした。
『臨時カードは手元にあるんだろ?ダメなの?』
数分が過ぎた頃、出勤する人々に逆走するようにツカサに近づいてくる人物がいる。
『あれは、総務の・・・?』
『なんだよ、カードを忘れたくらいで、総務を呼び出したのか?ったく。』
「かのうさん!ちょっとこっちに来てください!」
「かのうさん!昨日も言ったじゃないですか!」
『はぁ?昨日・・・?何を・・・?』
「いいですか?かのうさん!かのうさんは、もうこの会社を退職されたんです!1ヶ月前に、奥さんと一緒に来られて、必要書類にはんこを押されましたよね!昨日も、ここで同じ説明をしました。もう会社に来なくていいんですよ!ご自宅でゆっくりしてください!」
『う・・・。会社を・・・?1か月前に・・・?昨日も・・・?』
「かのうさん!見てください、ここ!ご自分の上着の胸の部分に白い布が貼ってあるでしょ?これですよ、分かりますか?ここにかのうさんの住所とお名前と連絡先が書いてあるでしょ?道が分からなくなったら、ここを誰かに読んでもらって下さいね。いいですか?今日は、今からおうちの方に連絡をして迎えに来ていただくので、しばらくここに座っていて下さいね。いいですね?」
『うぅ・・・。ドッキリカメラか?モニタリングか?それとも、これがいわゆる認知症か?』

(終わり)
な~んてことにならないように、気を付けま~す。笑
さぁ、そろそろ仕事をしよう。笑

(BJ)【創作物語】職場復帰だ!(Sixth Sense編)後半
(前半から続く)<注意!!>ショートショートですよ♪作り話ですよ~♪お気をつけあそばせ。w
しばらくして事務室に戻り、自席に着こうとした時・・・。
はぁ???
驚いた!!!
自席の机の真ん中に一輪挿しの綺麗な花瓶が置いてある。
ドキッとした。
『な、なんだよう、ブラックジョークのできるやつがいるじゃないか。あはは。汗』
ブラックジョークで絡んでくる私へのきつい仕返しかな。
このサプライズのために、みんなでそっけない態度をとっていたのかも。
ここは、うろたえることなく、乗りツッコミで返そう。
「ありゃ、死んじゃったか~。南無阿弥陀仏・・・。って!まだ生きてるっつうのに。w」
切り返しオッケー!
みんなの反応は?ウケるか?
シーンとしている。
周りを見渡しても、みんな相変わらず熱心に仕事をしている。
なんだよ~、会心の乗りツッコミだったのに~。
隣の同僚がこっちを向いた。
しかし、彼も笑っていなかった。
私に対して、悲しそうな顔をした。
深い悲しみに包まれていた。
なんだよ!冗談だろ!分かってるよ!
・・・・・・。
空白の時間が流れた。
この状況を理解できなかった。
理解するのに時間がかかった。
え・・・。
なに・・・。
どういうこと・・・?
頭がクラクラしてきた。
そして、宙にふわっと浮かんでいくような感じがした。
ふ~~~。深呼吸をして気を取り直した。
そして・・・、
やっと・・・、
頭の中が整理できた。
隣の同僚に深々と頭を下げた。
ありがとう。君だけに見えていたんだね。
涙があふれてきた。
本当に、ありがとう。
私は・・・、
静かに・・・、
去って・・・、
行きます・・・。
楽しいサラリーマン生活だった・・・・・・・・・。
(終わり)

(BJ)【創作物語】職場復帰だ!(Sixth Sense編)前半
な・つ・か・し・い・・・♪通い慣れた通勤路をたどるにつれて、緊張感が薄れていき、不思議と心が落ち着いてきた。
かれこれ20年以上通ってきた通勤路。
毎朝、このルートを通ることが当たり前だった。
和(かのう)は、3年半にもわたる長い闘病生活の末、本日、職場復帰を果たしたのであった。
『こうして元の生活に戻れるなんて、まだ信じられない。生きているってすばらしい♪』
改めて幸せをかみ締めた。
なつかしい電車、なつかしいバスを乗り継いで、会社にたどり着いた。
正門をくぐり、正面玄関からエレベータホールに。
そして、なつかしいフロアとなつかしい事務室。
事務室の入り口を前に、一呼吸した。
『3年半のブランクを抱えて、ちゃんと仕事がこなしていけるだろうか。若い新人たちに混ざって、人間関係はうまくいくだろうか。』
不安は尽きない。
『でも、やるっきゃないね。』
扉を開け、自分の席まで歩いていった。
3年前のまんまだった。
和(かのう)に気がついた隣の同僚が話しかけてきた。
「久しぶりですね!」
「あぁ、休職中はいろいろありがとう。見舞いに来てくれたり、書類を届けてくれたり・・・。ほんと、助かったよ。」
周りを見回すと、知らない顔も多い、
和(かのう)が、今日から職場に復帰することはみんなに伝えてあるはずだが、病み上がりなのでそっとしておくようにとの指示でも出ているのだろう。
特に大げさな出迎えもなく、かしこまった挨拶もなかった。
古くからの顔なじみの連中も、軽く会釈したり笑顔を見せてくれる程度だ。
こちらとしても、変に気を遣われるより、何事もない様に自然に接してくれるほうが、気が楽だ。
隣の同僚にいきなり、「打ち合わせに出ないか」と誘われた。
数名が集まって、あるお得意様との商談の進め方を話し合う。
なつかしい単語と知らない単語が飛び交っている。
さすがに、3年前と状況は変化しているので、自分の意見は持ち合わせていなかった。
周りのみんなも、あえて私に意見を求めてこない。
しばらくは、リハビリ期間として大目に見てくれるだろう。
いったん自席に戻ったが、特にすることもなく座っているのも疲れる。
ビルの中をうろうろすることにした。
なつかしい雰囲気に浸りながら、静かに時間が過ぎていった。
『みんなから自分はどう見られているんだろう。』
3年ぶりなのに、意外とみんなの反応は冷めている。
見るからに病み上がりのようなやつれた容姿をした自分に引いているのかもしれない。
白血病特有の毛髪の減少や、薬剤の長期使用による老化した表情を目の当たりにすると、当たり障りのない会話をすることも難しく感じてしまうのかもしれないな。
『特別扱いはしないでほしい』と思ってはいたものの、ほとんど無反応というのも寂しいものだ。
「白血病から復活したこと」は、自分にとって自慢の出来事なので、実はいろいろ『病気』について、『医療』について、あるいは『死』についても言葉を交わしたいんだけどな。
そのうちみんなも私に慣れてくれるだろう。
ぼちぼちいこう。
退屈なので、ちょっといたずら心が芽生えた。
休憩コーナーで休憩していたひとりの同僚に、ボケてみた。
「3年半ぶり!僕のこと見えてますか~!まだ、生きてますよ~!」
「・・・。」
スルーされた。
やはり、生きてる・死んでるという言葉は、リアクションに困るようだ。
他の同僚にもボケてみた。
「玉手箱を開けちゃって、こんなに歳を取ってしまったよ。ははは。」
同僚は、首をかしげたり肩をすくめたりするだけ。
あんまりウケないな。
リアル過ぎるからか、みんなブラックジョークには絡んできてくれない。
しばらくして事務室に戻り、自席に着こうとした時・・・。
はぁ???
(後半へ続く)

(BJ)【SF小説】作戦BJ{白血病大戦争}あとがき
この稚拙なSF小説もどき(笑)を最後までお読みいただきありがとうございました。この短編小説を書こうと思ったのは、実は、2年前です。
この病気の治療を始めた頃、右も左も分からない状況の中でいろいろなことを考えました。
今まで経験したことのない異次元空間に突然放り込まれた私は、『いったい何を求められているんだろう?』『何をすればいいのか?』と悩みました。
その時思い付いたのが、『白血病という病気をもっと一般の人に知ってもらいたい』というものでした。
自分自身が大きな誤解をたくさんしていたからです。
どうすれば、分かり易く説明できるか?
そもそも自分の身体の中でいったい何が起こっているのか?
寛解導入療法を受けている時、私自身の表面上は穏やかだけど体内では宇宙大戦争が繰り広げられているんだろうなと感じたので、それを表現したらいいのかもしれないと考えました。
ただ、殺す殺される殺りく虐殺等の表現は、読んでいて不快になるという方もいらっしゃると思います。
でも実際、死と隣合わせの治療を受けている我々はつまりそういう状況にいるということなのです。
それをあえて表現しました。
上手く出来上がれば、ゆくゆくは劇画にして、病棟の休憩コーナーにでも置いてもらえたら嬉しいとまで思っていました。笑
トーンの調整は必須ですが。笑
そんな思いで書き始めたものの、治療が進むうち、薬物療法の倦怠感から、執筆意欲も薄れ、書きかけのままお蔵入りしていました。
今回、ブログを刷新した際に蔵から引っ張り出してきたものです。笑
そして、ブログ『世界はまだ君たちを知らない☆小児がん「乳児(小児)白血病」闘病記☆』のモットー☆さんに興味を示していただいたので、改めてもう一度挑戦してみることにしました。
でも、まだまだちゅーと半端な出来上がりです。
致命的な所
・あらすじを文章にしただけで、内容に膨らみがない
・景色を描写できていない
・人物を描写できていない
等々、基本的な部分がぜんぜんできていません。
誰か、このちゅーと半端な作品をちゃーんとした作品に仕上げてくれないかなぁ。笑
絵心のある方、劇画風にしてみませんか?
四コマ漫画や挿絵だけでもいいよ~。笑
ちなみに、
私自身の今の状況は、この小説の第三章が終わったところ。
今のところ再発はしていませんが、体内にボス・ゾンビが隠れている状態です。笑
いつ増殖を始めてもおかしくないと思っております。
本文中でも触れましたが、新しい治療方法が一日も早く確立することを待ち望んでおります。
以上、あとがきまで読んでいただきたいへん恐縮です。
ではまた。
(BJ)【SF小説】作戦BJ{白血病大戦争}終章(完治)
多くの医療関係者がこの対策に取り組んでいる。研究に研究を重ね、完璧な作戦を模索している。
地球上のすべての街が、Blastの侵略を受けないような平和な日々はもうすぐ訪れるだろう。
Blastとの戦いはやがて終わりを告げるに違いない。
しかし、また新たな侵略者が現れ、そいつらと戦わなければならないのだ。
人類と侵略者との戦いは永遠に続く!
(了)
- End roll -
Directed by かのうツカサ
CAST
ラクーンシティ

作戦BJ隊長カルロス

作戦BJ隊員クレア

ゾンビ

警察官、運搬業者、工事業者

CCC(中央コントロールセンター)+幹線道路

分裂ステージ

アクションI

浮遊物Fbxw7

作戦BJ製作委員会 Presents
かのうエンターテインメント Production
ツカサ FILM
Distributor ラクーンシティテレビ
(BJ)【SF小説】作戦BJ{白血病大戦争}第四章(再発)
すべてがうまくいったと思ったのに、なぜ・・・。カルロスは、高台から街を見下ろしていた。
半年が過ぎた今、平和だった街に、再び警察官があふれてきた。{再発}
最終作戦アクションIは完璧だったはずだ。
どこかに強力なゾンビが生き残っていたということか?
化学兵器の効かない?超強力な?ゾンビ?
カルロスは無力感に襲われた。
その頃、市民からCCCに通報があった。
家の裏の納屋でゾンビが眠っていると。
この情報は、即座にカルロスに伝えられた。
眠っている???
ゾンビのくせに眠っているのか?
ステージGap0・・・!?{静止期}
そんなバカな・・・。
必死で分裂を繰り返すゾンビは、ステージGap0にはならないはず・・・。{増殖期}
本当にステージGap0にいるのならば、化学兵器が効くわけがない!!
急ぎ、納屋で眠っていたゾンビを捕獲して調べた。
やはり、ステージGap0の状態になっている!
こいつは・・・、普通のゾンビじゃない・・・!
もしかして?ボス・ゾンビ?こいつが、うわさのボス・ゾンビなのか!{がん幹細胞}
あれはうわさなんかじゃなく本当にいるんだ!
ゾンビにも、兵隊ゾンビとそれを統括するボス・ゾンビがいる!
ということは、これまで戦ってきたゾンビは、ただの兵隊ゾンビ=ザコ・ゾンビだったんだ!{がん細胞}
街には、他にもボス・ゾンビが潜んでいるに違いない。
しかし、いったいどうやって化学兵器の効かないこいつらを駆除したらいいんだ?
CCCの研究チームに問い合わせた。
すぐに、返事が返ってきた。
ボス・ゾンビを駆除する方策についてだった。
この街の空気中には、Fbxw7という物質が浮遊している。{たんぱく質Fbxw7}
この物質がボス・ゾンビを眠らせているということが最近分かってきた。
したがって、この物質を取り除けばボス・ゾンビを目覚めさせることができ、通常の化学兵器で駆除することができると。
しかし、まだその具体的な方法が確立できていない。
現在、一般市民への影響を最小限に抑えることや将来起こりうるであろう危険性を考察するため、実証実験を繰り返していると。
CCCは、ボス・ゾンビの存在そのものは知っていたのか。
一日も早く、確実な作戦を組み立ててほしいものだ。
ようやく、希望の光が見えてきた。
カルロスの表情がやっと緩んだ。
さぁ、とりあえず今は、アクションKからやり直しだ。
お前たちの自由にはさせない!!